谷川俊太郎
生きる
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと
生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
久しぶりに本棚から手にとりました。
![]()
- 作者: 谷川俊太郎 with friends
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
やっぱりいいものはいいですね。
何度見てもいいものはいいんです。
この本の中に、食べるということ。その命を受け継ぐということ。 と書いてあった。
私の中ではぴったりの表現だなと思った。
受け継いでいく。
ありがたくいただくというのはそういうことなんだなぁ。
昨日は子供にイライラしてだいぶ怒ってしまいました。
いらんことできるくらい元気なほうがいいんだろうな、とあきらめました。
それと、関係ないですが、私は人の発言を深読みするのが苦手です。
よくもわるくも鈍いです。
いや、そうしてるんだと思います。深読みほどキリがないものはないので。人間なんて所詮何考えてるかわからんもんです。
自分ですらそうなんですから、他人ならなおさらです。
深読みして落ち込んだりムカついたりするのは、けっこうもったいないかもしれないと思います。
6時に起きたので長い一日が始まりました。
ふぅ。もうちょっ晴れててほしい。